授業事例
リアルタイム/オンデマンド併用型 × 語学国際日本学部 Introductory Japanese (Vocabulary & Kanji )
柳澤 絵美 先生
授業概要・オンラインの活用状況
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オンデマンド
リアルタイム
講義の特色 |
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開講期間 | 2020年度春学期・秋学期 |
配当年次 | 1~4年生 |
開講地区 | 中野キャンパス |
履修人数 | 5(通常はもっと多いですが、コロナ禍で交換留学生が激減した影響で2020年度は履修者が少なかった) |
使用言語 | 日本語/英語併用 |
到達目標 | この授業では、日本語初学者が日本語の基礎的な漢字と語彙を学習する。学期終了時には、約150の漢字と約200語の漢字を含んだ語を習得していることを目指す。 |
オンライン授業としての特長 |
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オンラインを活用した授業方法・内容
リアルタイム形式
使用ツール | Zoom, PowerPoint |
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ツール活用方法 | ・教員とのやり取りや質問への対応にはZoomを使用 ・各種資料や説明の文言を提示する際には、PowerPointを使用 |
内容 | ・初回の授業では、第1回を例にして、授業の履修方法について説明し、第2回以降の勉強をどのように進めていけばよいかを確認した。 ・最終回では、今学期の授業のふりかえりと個別面談を行った。 |
オンデマンド形式
作成ツール | ・音声を録音したPowerPointと、Zoomを使った録画映像を主に活用 ・漢字の書き順を示した動画は、Zoomのホワイトボードを用いて作成 |
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動画の平均時間 | 以下の「内容」に記載の②③④⑥⑦:約45分 以下の「内容」に記載の⑤:約10分 |
内容 | ①小テスト(前回の授業で勉強した語彙・漢字の確認) ②前回の授業で勉強した語彙・漢字の復習(読み方・書き方) ※動画の時間をコントロールして、解答時間を確保している ③その日の授業で扱う課のポイントとなる項目について説明(漢字の成り立ち、偏や旁、動詞や形容詞の確認など) ④その日に扱う課の漢字と語彙の紹介・説明、書き順の確認 ⑤短文の中で学習した語がどのように使われるかの確認 ⑥その日に学習した語彙・漢字の復習(読み方・書き方) ※動画の時間をコントロールして、解答時間を確保している ⑦課題の提示 |
予復習の指示、成績評価の方法
予習 | 前回の授業で学習した語彙・漢字の読みと書きの確認 |
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復習 | その日の授業で学習した語彙・漢字の読みと書きの復習、学習した漢字を使った短文作成 |
成績評価 | 宿題 : 50% 中間課題 : 20% 期末課題 : 20% 小テスト : 10% |
学生とのコミュニケーション
学生とのコミュニケーション方法 | メールによる連絡、および、必要に応じて、Zoomを開設しての対応 |
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工夫や苦労したこと
工夫した点 | ・漢字の書き順を動画で提示した(教師が事前に手書きで作成したデジタル映像) ・オンデマンド動画を見ながら、語の発音や書き取り練習をしてもらえるように、時間のコントロール(必要に応じて考える時間や書く時間を確保)をするように心がけた ・漢字単体で覚えるのではなく、語として覚えられるように、また、その後がどんな文脈で使われるのかを示すために、ターゲットとなる語を短文の中で示した動画を作成した ・学生の手書きを確認したかったので、課題は紙に手書きで書いたものを指定したアプリ(Adobe Scan)を用いて写真に撮って提出してもらった |
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苦労した点 | ・書き順を示す動画の作成に時間を要した。 ・提出されたクイズや課題などのファイルに手書きでコメントを書いたり(ipadを使用)するなど、課題の添削に時間を要した。 |
失敗した点 | ・学生にフィードバックする際に、アップするファイルを間違えたことがあった |
アイデア | ・オンデマンド授業であっても、できるだけ学生とコミュニケーションが取れるように努めること ・学生が自習をしやすいように、一方的な説明や解説をするだけでなく、練習もできるような動画を作成すること |
改善した点 | ・「対面」が「オンデマンド」になった ・教室では、手書きの確認ができていたが、オンデマンドになった結果、それができなくなった ・漢字の読み方の確認は非常に重要だが、それが音声ではなく、文字(ひらがなの表記や漢字のふりがな)でしか確認できなくなった ・漢字圏の学習者と非漢字圏の学習者では、漢字学習のペースが異なるため、対面授業では、練習時間のコントロールなどが必要だが、オンデマンドにしたことで、学習者が自分のペースで漢字を学習できるようになった |