授業事例
リアルタイム/オンデマンド併用型 × 講義国際日本学部 日本語教育学(音声)A/B
柳澤 絵美 先生
授業概要・オンラインの活用状況
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オンデマンド
リアルタイム/オンデマンド併用
講義の特色 |
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開講期間 | 2020年度日本語教育学(音声)A/日本語教育学(音声)B:春学期/秋学期 |
配当年次 | 1~4年生 |
開講地区 | 中野キャンパス |
履修人数 | 50 |
使用言語 | 日本語 |
到達目標 | この授業では、日本語の音声・音韻の基礎を学習するとともに、履修者が自身の発音を内省し、日本語の音声について理解を深めることを目指します。 |
オンライン授業としての特長 |
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オンラインを活用した授業方法・内容
リアルタイム形式
使用ツール | Zoom |
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ツール活用方法 | 教員への質問と他の履修者との交流 |
内容 | 希望者の学生に自由にZoomに参加してもらい、教員に質問をしたり、クラスメートと交流したりするのに活用した。 |
オンデマンド形式
作成ツール | 音声を録音したPowerPointを活用 ・音声の例を聞くことができるWebサイトなどを紹介し、そのURLをOh-o! Meijiで周知 |
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動画の平均時間 | ①前回のフィードバックと前回の授業の復習・補足:10~15分程度 ②その日の講義動画:60~70分程度(30分程度の動画を2本作成することもある) ③その日の課題の説明:2~5分程度 |
内容 | ①前回の課題のフィードバックと前回の授業の復習・補足 ②その日の講義(教科書の内容に沿って、具体例などを提示したり、実際に発音をして自身の調音運動を内省したり、各種練習問題に取り組んだりしながら講義を行う) ③その日の授業内容の理解を確認するための課題を課す(Oh-o! Meijiのアンケートやレポートを活用) ④提出された課題に対しては、一人ひとりにコメントやフィードバックをする ⑤学生から出た質問やコメントなどで全体で共有した方がいいものがあれば、次回の授業の最初(①)で共有する |
予復習の指示、成績評価の方法
復習 | その日の授業で勉強した内容を課題を通して確認・復習すること。 |
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成績評価 | 毎回の授業で課される課題 70% 学期末に課される期末課題 30% |
学生とのコミュニケーション
学生とのコミュニケーション方法 | (2)Oh-o!Meiji内アンケート機能 (4)Zoom |
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工夫や苦労したこと
工夫した点 | ・対面授業のように、講義内容に関する学生の理解をその場で確認することができないため、毎週の講義動画の最初に、前回の課題のフィードバックと授業の復習を組み込んだ。 ・教員に直接質問をしたり、他の履修者とコミュニケーションを取ったりできるように、オンデマンド型授業と並行して、学期中に何回か質問日としてZoomを開設して対応した。 ・毎週の課題の最後に、その日の授業についてのコメントや質問を書いてもらう欄を設けて、履修者からの個別の質問に対応したり、コミュニケーションが取れるようにした。 ・できるだけクリアで聞き取りやすい音声になるよう、録音環境(静かで反響が少ない部屋での録音)や声の大きさ、滑舌などに注意してオンライン動画を作成した。 ・できるだけ見やすく分かりやすいPowerPointのスライドを作成するように努めた(文字の大きさや使用するフォント、図表や写真、イラストの見やすさなど)。 ・対面授業であれば、日本語以外の言語を母語とする履修者にモデルとして母語を発音してもらうことができたが、2020年度はオンデマンド型での授業実施でそれができなかったため、Google翻訳などを使って合成音声を聞かせたり、様々な言語の音声が聞けるWebサイトを紹介したりした。 ・授業の理解を深めるのに有効と考えられるサイトやYoutubeにアップされている動画などを紹介し、履修者に視聴してもらった。 |
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苦労した点 | ・できるだけ丁寧に動画を作り、復習やフィードバックなども取り入れたが、学習者がどの程度講義の内容を理解できていたのか、把握するのが難しかった。 ・オンデマンド型の動画作成や、毎週、履修者一人ひとりにコメントやフィードバックをするのに非常に時間と労力がかかった。 |
失敗した点 | ・動画の一部に音声が録音されていないところがあり、履修者から指摘されて気が付いたことがあった(後で、音声を入れ直したファイルを再アップロードした。) |
アイデア | ・オンデマンド型の授業の場合、動画をできるだけ丁寧に作成し、対面授業の時よりも意識して噛み砕いた分かりやすい説明・解説を心がけること ・毎回、履修者のコメントや質問に答えたり、要望にもできるだけ対応したりすること。 |
改善した点 | ・「対面」が「オンデマンド」になった ・顔が見えないため、履修者の名前と顔が一致しない ・履修者の理解や反応がリアルタイムでは捉えられない ・授業に関するコメントや質問などをOh-o! Meijiを通して伝えられるようになったことで、対面授業の時には遠慮して質問などに来なかった学生からも声が聞けるようになった |