授業事例
対面/リアルタイム/オンデマンド併用型 × 講義、演習、実習情報関係科目 ICTアプリ開発Ⅱ
野口 喜洋 先生
授業概要・オンラインの活用状況
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リアルタイム/オンデマンド併用
対面
講義の特色 |
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開講期間 | 2020年度秋学期 |
配当年次 | 1~4年生 |
開講地区 | 和泉キャンパス、駿河台キャンパス |
履修人数 | 2コマ合わせて60名程度。同内容の「プログラミング実習Ⅱ」(情コミ)で +50名程度。 |
使用言語 | 日本語 |
到達目標 | ICTアプリ開発Iでスクリプト言語pythonの基礎を学んだ学生を対象に、各種ライブラリを駆使して、より実用的なツールや、本格的なゲーム、さらに最先端の深層学習にも「触れる」ことで、プログラミングがもたらす無限大の可能性を感じ取ってもらいます。 この授業の到達目標は、pythonを用いて、 ・自分の目的を「要求仕様」として設計できる ・Web上などで自ら必要なライブラリを調べ、利用できる ことです。 |
オンライン授業としての特長 |
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オンラインを活用した授業方法・内容
リアルタイム形式
使用ツール | Zoomのミーティング・チャット(教材提示・各回の授業前の連絡事項や、授業内容の連絡) Zoomのブレイクアウトルーム(オンライン授業時の、チームプログラミングの打合せ場所) Oh-o! Meijiのアンケート(各チームの意見によって授業進行を変える場合などに利用) 各種自作アプリ(授業進行の管理など) |
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内容 | オンデマンドで学習した内容についての質問応答や、学生側からのプレゼンテーションを行っている。 |
オンデマンド形式
作成ツール | Zoom/Adobe Premiere Pro/ShotCut(ビデオ教材製作) |
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動画の平均時間 | ①20分②30分③30分(各コマ平均80分) |
内容 | あらかじめWeb上に用意した「講義資料」や、学生が購入した「教科書」を提示しながら、ビデオ教材で解説を行い、その中で演習課題などを出している。 15回の授業中に2回、2~3コマを要する「課題レポート」を提出させている。 |
予復習の指示、成績評価の方法
予習 | 各回の「講義資料(Web上に用意されている)」にあらかじめ目を通し、次回の授業で何をやるかを理解しておくこと。 |
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復習 | 各回の授業や演習で、よく理解できなかったポイントについて ・教科書で確かめる ・ビデオ教材を見直す ・講義資料の該当箇所を読む ことを指示している。 |
成績評価 | 平常点(授業への参加度および貢献度) 50%、課題レポート 50%。 期末の「pythonアプリコンテスト」の評価は、 ・チームで作った作品の完成度・難易度 ・チームにおけるその学生の貢献度(チーム内での自薦によりプラス評価。平等の場合もあり) |
学生とのコミュニケーション
学生とのコミュニケーション方法 | Oh-o!Meiji内アンケート機能 Zoom メールによる連絡 |
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工夫や苦労したこと
工夫した点 | ・あらかじめWeb上に用意した「講義資料」 ・処分費オンデマンド型のビデオ教材 ・OneDrive上のコマ毎の「授業フォルダ」によるサンプルプログラムなど教材の配布 を組み合わせることで、対面授業よりもむしろ効率的な授業が行えていると思う。 |
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苦労した点 | 後半の5コマでは、「pythonアプリコンテスト」と銘打って、チームプログラミングを行い、「作品(ゲーム/ユーティリティなど)」を発表してもらうことにしています。これについては、教室で集まって開発する方が各チームとも能率が上がると見え、20年12月に3回ほど対面授業ができたときには、ホッとした雰囲気でした。未知のことに取り組む不安があったのでしょう。21年1月の2回は発表会自体も含めてオンラインに戻ってしまったので、情報共有(特に質問対応)にやや苦労しています。 |
失敗した点 | Zoomの「チャット機能」が思いのほか役に立たなかった。「その時参加している人」にしかメッセージが表示されない仕様を理解していなかったので、当初、重要な連絡事項の伝達にも使ってしまっていた。 |
アイデア | プログラミングのように、個人ごとのスキルに大きな差がある授業では、教材やビデオ授業の進度を各自に任せることで、初心の学生への指導に時間を重点配分できます。これは対面授業にはない利点であり、アプリ開発やデータベースなどの科目では大いに助かっています。極論すれば、これらの授業は(上記チーム開発を除き)、対面よりもオンラインやメディア授業にした方が効果的かもしれないと考えています。 |
改善した点 | 多数科目におけるビデオ教材の準備に追われましたが、一通り出来てしまった今では、来年度からの授業にも役立つ、よい教材ができ、また、対面/オンライン両方で活用できる「授業プラットフォーム」のような仕組みが構築できました。予習・復習の教材として、また、履修者でない学生への入門編としても利用されています。 |