オンライン/メディア授業
事例紹介WEBサイト

授業事例

オンデマンド型 × 語学理工学部 ドイツ語1a
松澤 淳 先生

授業概要・オンラインの活用状況

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14

オンデマンド

講義の特色
  • 講義が中心
開講期間 2020年度春学期
配当年次 1年生
開講地区 生田キャンパス
履修人数 45
使用言語 日本語
到達目標 この授業ではドイツ語文法の基礎を学びます。到達目標は、動詞の人称変化を覚え、名詞には性と数、そして4つの役割である格があることを理解したうえで、ドイツ語の特徴である冠詞と名詞の格変化をマスターしていくことにあります。
オンライン授業としての特長
  • 学生からの毎回の課題の提出と質問に対して、添削とフィードバック・コメントによって、履修している学生と学期中、継続してコミュニケーションを図ったことがこの授業の特長です。対面授業と同様に、学生一人一人の理解度を確認していくことに留意しました。

オンラインを活用した授業方法・内容

オンデマンド形式

作成ツール パワーポイントを使用し、アニメーション機能、書きこみ機能などを使用しました。
動画の平均時間 ①15分②20分③15分
内容 授業ファイルの構成と内容  オープニング 今日の文法テーマの紹介 授業 文法の説明、例文の解説→問題を出題し、解答の時間を取り、答え合わせと問題の解説→発音(ファイルごと)→次の文法事項の説明(以下、繰り返し) エンディング 文法事項のテキスト該当ページの指示。課題の説明。使用写真を紹介し、ドイツの諸事情を解説。

予復習の指示、成績評価の方法

予習 予習は特に指示しませんでした。
復習 テキストの該当ページを指示。課題によって理解度をチェック。
成績評価 小レポート(毎回の課題):100% 

学生とのコミュニケーション

学生とのコミュニケーション方法 (1)Oh-o!Meiji内ディスカッション機能
(2)Oh-o!Meiji内アンケート機能

工夫や苦労したこと

工夫した点 テキストのpdf等を使って文法事項を説明していくのではなく、テキストの文法内容を解説するオリジナルの授業ファイルをパワーポイントで作成しました。毎回、その回の内容にそった課題を出題し、理解度をチェックしました。
授業ファイルの作成にあたり、次のような工夫をしました。
発音のポーズを作る、問題を解く時間を取る、などして実際の授業を受けているようなファイル作り。
クイズ形式で文法を理解させるために、パワーポイントのアニメーション機能を使用。
ドイツについても興味を持ってもらうように、著作権フリーの写真を使用し、毎回、テーマ別にドイツの町(春学期)、文化(秋学期)などを授業スライドの空きスペースに貼り、エンディングで写真とテーマを説明。
課題出題とフィードバックにあたり、次のような工夫をしました。
アンケートとレポート機能を交互に使い、課題の出題の仕方を変えること。
発音も覚えてもらうように、録音した発音ファイルを提出することも課題として出題。
提出課題、質問は、添削の上、その日のうちにフィードバック。
コメントにはドイツ語も添え、励ましの言葉を入れてあくまでも前向きなものに。
苦労した点 とにかく時間を取られたことです。授業ファイルの作成から、課題の作成、フィードバックまで学期中はほぼ毎日1日中PCの前でした。Wordでレポート課題を出した場合は、特にフィードバックに時間がかかりました。
また、履修の方法の改善(授業ファイルの視聴方法)など学生へのリクエスト等、クラスwebを通じて、連絡を入れるのですが、応答がないこともあり苦慮しました。(レポート提出の前に、フィードバック・コメント欄にメッセージを書き込んでおくと、返答があることに後になって気が付きました。)
失敗した点 春学期の開始後の何回か、授業ファイルの視聴時間の確認を怠っていたことです。
課題の得点が低い学生は授業ファイルの視聴が不十分であることにある時に気が付きました。以降、授業ファイルの閲覧と視聴時間にも気を配ることにしました。
また、文字を媒介として、学生と程よい緊張感を保てましたので、敢えてリアルタイム配信型の授業は行わなかったのですが、zoomで直接コミュニケーションをとればよかったなと反省もしています。発音がどの程度身についているのかが、とても不安です。
アイデア オンデマンド型のオンライン授業では、学生への迅速なフィードバックが最も大切なことなのではないかというのが個人的な感想です。課題の解説のひな型を前もって作成しておき、レポートの間違えに応じて解説をコピーしてコメント欄に貼り付けていくと、速やかにフィードバックが行えることができるようになりました。
また、学生には、対面授業にまして授業ファイルでも、フィードバックでも、連絡事項でも、丁寧な言葉遣いで説明すること、問いかけること、お願いすることが効果的に授業を運営することになるのだと、履修学生からの声から感じております。個々の学生への教員からのコメントが学習の励ましになるということを学生から教わりました。また、アンケートや、レポートの最後に、「質問・ご意見があればどうぞ。」という欄があるだけで学生は安心して受講ができるようです。
文字として教員から届くコメントも、対面の際に交わす言葉と同様に、学生に響くようです。対面と同じ熱量でオンラインでも学生に接することを心がけました。
改善した点 履修学生と口頭でのコミュニケーションが取れなかったにもかかわらず、昨年以上に、個々の学生のドイツ語の理解度が把握できました。学生も、対面授業よりも質問がしやすいようでした。途中で履修を放棄する学生、単位を落とす学生も少なかったようです。
一方で、昨年までのように辞書を使ってドイツ語に向かい合い、思考のトレーニングをしている学生が少なくなっているのではないかと不安です。
辞書が売れていない、履修者数とテキストの販売数が一致していないとの出版社からの報告もございました。

授業に関連のある画像

オープニングでその回のテーマを明確にしました。受講の注意も指示しました。
エンディングで課題とその回のテキスト該当ページを明示しました。
授業ファイルでの問題の出題の仕方として、解答を空欄にしておき、④へ
1問1問問いかけながら、 正解がスライドインしてくる方法も取りました。