授業事例
オンデマンド型 × 講義経営学部 近代経済学A/B
三上 真寛 先生
授業概要・オンラインの活用状況
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オンデマンド
講義の特色 |
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開講期間 | 2020年度 近代経済学A/近代経済学B:春学期/秋学期 |
配当年次 | 1年生 |
開講地区 | 和泉キャンパス |
履修人数 | 250 |
使用言語 | 日本語 |
到達目標 | 経営学や現実の経営実践を理解するために必要なミクロ経済学およびマクロ経済学の基本的な視座と概念を修得し、経営との関連において経済現象を理解・説明できるようになることを目標とする。 |
オンライン授業としての特長 |
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オンラインを活用した授業方法・内容
オンデマンド形式
作成ツール | ReadyStream Producer/Studioを使用して制作したところ、再生時に「サムネイル目次」を利用して項目ごとに頭出しができるため、学生に好評でした。新規の音声収録による動画制作にはReadyStream Producerを使い、収録後のアニメーション・板書の追加・タイミング修正にはReadyStream Studioを使いました。どちらのツールにも音声をカット編集する機能はありますが、それ以上の編集機能が備わっていないため、事後的に音声部分の追加・修正が必要な場合には、Adobe Soundboothなども使いました。 |
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動画の平均時間 | 平均45分 ①11分 ②13分 ③11分 ④10分 ※内容の切れ目で分割するため、3部構成や5部構成の回もあります。 |
内容 | 授業の配付資料(レジュメ)は学期始めに一括でアップロードしてあります。授業動画では、スライドと音声に手書きの書き込みを加えながら進行し、時折、一時停止して作業・演習問題に取り組む箇所を設けています。視聴後、Oh-o!Meijiアンケート機能から授業の理解度を確認するためのリアクションペーパーに回答させ、質問はOh-o!Meijiディスカッション機能(2020年度)やMicrosoft Forms(2021年度)で受け付けています。次の授業日の前日にQ&A集をアップロードしています。 |
予復習の指示、成績評価の方法
予習 | 可能ならば事前にレジュメに目を通して演習問題を解いてみるように、予習か復習のいずれかで教科書を読むように指示しています。 |
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復習 | 必ずレジュメとQ&A集(次の授業日の前日に掲出)を復習するように指示しています。また、予習か復習のいずれかで教科書を読むように指示しています。 |
成績評価 | レポート:50%、期末テスト:50%。中間・期末のレポートは各学生に対して5段階評価の採点結果、全体に対して総評をフィードバックした上で、発表の機会を利用した学生、詳細な評価を希望した学生には追加のフィードバックを行いました。 |
学生とのコミュニケーション
学生とのコミュニケーション方法 | Oh-o!Meiji内ディスカッション機能 Oh-o!Meiji内アンケート機能 メールによる連絡 すべての学生が提出する理解度確認の問題には、Oh-o!Meijiアンケート機能を使っています。他方、すべての学生が提出するわけではない質問・意見・相談等については、逐次的な対応がしやすいようにOh-o!Meijiディスカッション機能(2020年度)やMicrosoft Forms(2021年度)で受け付けています。 |
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工夫や苦労したこと
工夫した点 | ・配付資料(レジュメ)を学期始めに一括でアップロードし、学生が事前の印刷や予習をしやすいようにしました。 ・授業の進め方や動画の視聴方法について、シラバスの補足よりも詳細な説明をクラスウェブに掲載しました。 ・初回授業時にアンケートをとり、履修者の事前知識や受講環境等を把握しました。 ・授業動画について、①教室収録音声による動画(昨年度の教室授業の音声を編集し、改訂版のスライドと同期化して製作した動画:60~70分)、②再収録音声による動画(新たに音声を収録して制作した動画:40~50分)、③再収録音声による動画の分割版(上記②を分割した動画:10~20分×3~5本)、の3種類を用意し、学生が選んで視聴できるようにしました(2021年度は多くの学生が視聴していた②と③のみ提供しています)。 ・授業動画について、スライドに手書きの書き込みを加えながら解説したり、作業・演習問題に取り組む箇所を設けたりすることで、動画を視聴する学生が集中して主体的に取り組めるように、配付資料以上の理解を得られるようにしました。 ・授業動画について、ReadyStream Producer/Studioで制作し「目次設定」を細かく行うことで、学生の視聴時に「サムネイル目次」を利用した項目ごとの視聴・ジャンプができるようにしました。 ・学生から寄せられた質問を過去の授業でよくあった質問、他のクラスでの質問と合わせてQ&A集として配布し、学生が潜在的な疑問点を解消できるようにしました。 ・レポート課題に関して学生が考えたことをOh-o!Meijiディスカッション機能で発表できる機会を設け、発表者以外の学生も他の学生の様子、自分と異なる考えに気づけるきっかけとしました。 |
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苦労した点 | ・学生はイヤホンで視聴するため、教員側の想像以上に音質やノイズに敏感でした。授業動画に生活騒音が入り込まないように、なおかつ、言い間違えがないように収録・編集することに苦労しました。 ・Oh-o!Meijiのディスカッション機能やアンケート機能で学生の質問・意見・相談等を受け付けると、頻繁にログインして更新情報を目視・ダウンロードする必要があり、非常に大変でした。(2021年度はMicrosoft Formsで設けた質問・相談窓口をPowerAutomateでTeamsと連動させ、学生から問い合わせがあると教員のTeams画面に自動で通知、回答を入力すると自動で学生宛にメール送信されるようにして対応しています。) |
失敗した点 | ・ReadyStream Producer/Studioは、動画のカットや分割はできても挿入や結合ができないため、何テイクも収録した後にまとめて編集していたところ、編集漏れが残ってしまったことがありました。 ・Oh-o!Meijiのディスカッション機能に質問・相談窓口を設けたところ、実名が表示される状況で個人的な事情を書き込んでしまう学生がいました。(2020年度は途中から相談は原則としてメールで受け付けるという運用に変えました。) ・Oh-o!Meijiのディスカッション機能に寄せられた質問に気づかなかったり、アンケート機能の設問回答に混ざっていた質問を見落としたりして、学生への返答が遅れてしまったことがありました。(2021年度は上記の方法により対応しています。) |
アイデア | ・教室での授業をそのまま再現しようとすると動画では冗長に感じられる部分が多く、重複や淀みのない簡潔な説明、小まめな編集作業が不可欠であると感じました。教室での授業とは全くの別物であると考えた方が、オンデマンド型のオンライン授業の利点を引き出せるのではないでしょうか。 ・学生、特に大学での学びに慣れていない1年次の学生に対しては迅速かつ丁寧な対応が求められるので、もっと学生同士や学生と教員がコミュニケーションをとりやすいシステム、学生同士の意見交換もしやすいシステムが必要であると思いました。 |
改善した点 | ・オンデマンド動画となったため、学生が自由な場所と時間で繰り返し受講できるようになりました。 ・紙媒体で配布・回収していたリアクションペーパーがOh-o!Meijiアンケート機能・ディスカッション機能での実施に変わりました。 ・マークシート方式で実施していた定期試験がOh-o!Meijiアンケート機能での実施に変わりました。 ・教室での作業・演習の時間が動画の一時停止による作業・演習の時間へと変わり、学生が他の学生と相談できる機会、教員が個々の学生に声がけできる機会が減りました。 |