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授業事例

対面/リアルタイム/オンデマンド併用型 × 講義国際日本学部 世界のなかのアフリカ
溝辺 泰雄 先生

授業概要・オンラインの活用状況

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対面/リアルタイム/オンデマンド併用

リアルタイム/オンデマンド併用

講義の特色
  • 講義が中心
開講期間 2020年度 世界のなかのアフリカA/世界のなかのアフリカB:春学期/秋学期
配当年次 1~4年生
開講地区 中野キャンパス
履修人数 301
使用言語 日本語/英語併用
到達目標 アフリカに関する基礎知識を理解した上で、アフリカ地域の人々が現在進行形で解決に向け取り組む諸問題の原因・背景を把握し、精確な知識に基づき、自らの立場からその解決策を提示できるようになることを目指します。
オンライン授業としての特長
  • 対面型もしくはリアルタイム型でライブ受講も可能な上、事後に講義収録動画および、講義で使用したスライドのPDFファイルと講義音声ファイルの視聴による受講も可能としています。リアルタイムオンラインで参加する学生とのインタラクションのためにComment Screenを利用しています。
  • 講義は30分-5分-30分-5分-30分の三部制とし、5分は「Reflection Time」として音楽を流し、それまでの講義内容を振り返る(もしくは心身を休める)時間としています。
  • また、毎回クラスウェブのアンケート機能から提出を受け付けているコメントペーパー(400〜1,200字)を次の講義までに評価し、提出された全てのコメントと教員からのフィードバックをPDFに編集して次回の講義前までにクラスウェブに掲載しています。

オンラインを活用した授業方法・内容

リアルタイム形式

使用ツール 上の項目でお答えした通り、zoomとComment Screenなどを使っています。
内容 通常の講義と同じように実施しています。

予復習の指示、成績評価の方法

成績評価 小レポート:100% (各回の評価点を毎回のフィードバック時に伝えています)

学生とのコミュニケーション

学生とのコミュニケーション方法 Zoom
メールによる連絡
Oh-o!Meiji内アンケート機能;収録動画はGoogle Classroomに掲載。リアルタイム時はコメントスクリーン(Comment Screen)も利用

工夫や苦労したこと

工夫した点 「講義感」を少しでも醸し出すために、教室で放送・収録を行い、私物のビデオカメラを使って黒板を背景にした形で自分が映るようにしている。
手元の資料を映すためにGoProをサブカメラとして利用し、適宜zoom側で切り替えながら映像を利用しています。
講義資料はスライドを画面共有して受講生に提示しているが、臨場感を伝えるために、動画資料を多く含めるようにしています。
ライブ中の受講生とのやりとりは、zoomのチャット機能に加え、コメントスクリーン(Commnet Screen)を活用し、ライブ講義時の受講生が気軽にコメントや絵文字で講義に参加できるようにしています。これにより、ライブ参加者のみならず、オンデマンド視聴者にも講義の双方向性(他の受講者のコメントやリアクション)を可視化する役割も果たしています。
Zoomのリアルタイムで映像や音声がきちんと配信されているかどうか確認するため、サブのPC(もしくはタブレット)にZoomの個人IDで授業のミーティングに参加してモニターとして利用しました。そのPCの音声を確認するためにBluetoothイヤホンを使って、片耳でサブPCの音声を確認しながら講義をおこなっています。
講義後に提出を受け付けるコメントペーパーには講義内容に関する考察に加えて、講義運営についての改善要求なども積極的に提示してもらうよう呼びかけ、そうした内容も評価の対象にすることで、受講生からの声を少しでも受け付けられるように心がけています。
苦労した点 対面併用時(秋学期の活動制限指針レベル2の時)は、zoomのリアルタイムでの受講生やZoomの録画状況の確認などにも気を配る一方で、教室にいる受講生が教室のスクリーンがきちんと見えるのかどうか、教室の室温が適温がどうか、私語対応など、気を配る対象が2倍近くになり、楽ではないなと感じました。(私の場合、複数のビデオカメラやサブPCなども設置して講義をおこなっているので、次年度以降対面再開時には、10分間の休憩時間だけでは設置・撤収が不可能なので、その点も課題となるだろうと感じています。)
失敗した点 大きな失敗はなかったのですが、2021年1月14日(木)の3,4限のそれぞれの中盤に20~30分程度ネットワークがダウンした際は、ライブ講義を中止せざるをえなくなり、対応に大変苦労しました。
ライブ受講中の学生にはテザリング経由でクラスウェブのお知らせからライブ中止+後ほど動画掲載の連絡をおこないました。
その後、Zoomの収録にはネットワークが必要なので、テザリングで収録を始めましたが、大学のネットワークが断続的に復帰するたびに、テザリングが切れてしまい(これは私のPCの設定上の問題ではあるのですが、大学のネットワークに反応しないように設定するには時間がかかるため手が及びませんでした)、結局大学のネットワークが安定的に復帰した16時30分すぎまで収録もできませんでした。
結局3限と4限の残りの部分の収録が終わったのは19時前でした。

今回のトラブルを経験して、来年度以降の「対面(+リアルタイム)+オンデマンド(対面収録動画の事後掲載)」方式に不安要素があることを実感しました。
今回のように講義時間中にネットワークがダウンした場合、対面の受講生には講義時間中に残りの講義を継続して行う必要がありますが、ネットワークがダウンしている間の部分の講義はZoomで収録することができません。
となると、ネットワークダウン中の講義は、対面で行った後に、別に収録し直さないといけなくなります。
2020年度の木曜日は5限以降も同じ教室を確保していただいていたので、教室にいたまま収録ができましたが、来年度(2021年度)対面講義が再開し、次の時間に別の講義が入っている場合は、収録は別の教室か研究室などで行う必要が生じます。
レベル1での「対面+(配慮申請者がいた場合の)収録動画掲載」方式を選択する場合は、このリスクも考える必要がありそうです(私は覚悟の上で挑戦してみるつもりですが…)。
改善した点 スライドを中心とした講義運営やコメントペーパーと教員フィードバックの毎週全文公開などはこれまでもやっていましたので、大きく変わったのは、ビデオカメラとサブPCを設置してZoomで講義を行ったこと、さらに対面/オンライン併用/オンデマンド用動画編集・掲載と3方面への配慮と作業を同時に実施しないといけなくなったこと、の2点になります。負担としては同じ講義を2クラス担当しているような感じでした。一方、Zoomは非常に使いやすかったので非常に助かっています。

授業に関連のある画像

➀講義時の様子。教卓にメインPCと時間管理用タブレット、音声マイク、(映っていませんが)手元撮影用デジタルカメラを設置し、座席一列目に教員撮影用ビデオカメラと、zoom配信確認用のタブレットを配置して配信・収録を行います。
①を座席側から見た様子。
学生からのリアクションに答えている様子。
コメントスクリーンでの反応の一例。絵文字も送ることができるため、学生はリアクションしやすいと思います。
教卓のサブカメラを使って、ガーナ北部の伝統的衣装(スモック)を紹介している様子。複数のカメラの映像はHDMI切替器(私費で購入)を使って行いました。