授業事例
リアルタイム型 × 講義国際日本学部 国際教育交流論A
小林 明 先生
授業概要・オンラインの活用状況
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リアルタイム
講義の特色 |
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開講期間 | 2022年度春学期 |
配当年次 | 学部1~4年生 |
開講地区 | 中野キャンパス |
履修人数 | 36名 |
使用言語 | 日本語 |
到達目標 | この授業では、1974年に国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が勧告した「国際教育」の理想と国際社会の関係性について学ぶ。同勧告の5つの領域(国際理解、国際協力、国際平和、基本的自由、人権)とその教育を実現するにあたって直面する諸課題とその原因について学ぶ。 国際社会は国際連合の主要目的である国際の平和と安全の維持に向けて、さまざまな努力をしてきた。しかしそうした努力にもかかわらず、今日では国際化やグローバル化の潮流に逆らうような自国第一主義的な傾向が見られる。そうした国際環境の中で、果たして教育とりわけ国際教育がどのような役割を果たすことができるのか考察する。 履修後は、日常生活の中で国際教育を意識し、国家間や文化間あるいは人種間などの交流活動において、適切な行動ができる素養を身につけることを目指している。 |
オンラインを活用した授業方法・内容
リアルタイム形式
使用ツール | ブレイクアウト・セッション、チャット機能 |
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ツール活用方法 | 学生間の意見交換あるいは議論の場を提供する。講義の理解度および参加状況の確認。 |
内容 | 講義の後、ブレイクアウト・セッション(30~50分間)を利用して学生を6人程度のグループに分ける。学生は自主的に、進行、記録、発表担当を決めて、設定された課題について議論を始める。各グループを訪問し、質疑応答を行う。進行は全員が必ず発言するよう配慮し、記録は発言内容と発言者を記録する。所定の時間が終了すると全員が自動的にメインルームに戻り、各グループの発表担当から議論した内容をクラス全体にシェアする。記録担当はメインルームに戻るとチャットに自グループの記録をアップすることでグループ内の状況を全体に報告できる。各グループは少なくとも2つ以上の質問やコメントを受けることになっている。その質疑応答などのプロセスを通じて、課題に対する理解をより深めることができる。 講義の要所要所で、内容の理解度を確認するため口頭以外に、チャットを利用して質問やコメントを求める。出席はOh-o!meijiの機能を利用するが、顔出しが強制できない関係でブレイクアウト・セッション以外の時間帯の個々の参加状況を確認するために不定期にチャットへの書き込みを課し、授業参加を促す。さらに授業終了間際に簡単なコメントを求めることで、最後まで参加していることを確認する。 |
予復習の指示、成績評価の方法
予習 | Oh- Meijiシステムにアップロードされる資料を読んでいることが求められる。毎回の授業で使用するパワーポイント資料はOh-o!Meijiシステムの授業内容・資料(PDF)として遅くても授業開始2日前までにアップロードされる。 国際社会のニュースに関する知識があることを前提に進行されるので、少なくとも指定された資料の他、国内情勢、国際情勢に関するニュース等は関心を持って視聴し、基礎的な知識を得ていることが求められる。 |
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復習 | 何らかの理由で受講できなかった学生あるいは復習を希望する学生は、授業終了後約24時間以内に Oh-o! Meiji システムの授業お知らせ管理で指定するリンクにアップロードされる講義録画にアクセスすることができる。この動画は当該学期中の視聴が可能である。 |
成績評価 | 成績は以下の点を総合的に評価して決定する。 (1)授業における貢献度:30% ・平常点は10%とする。 ・自主的な課題発表や質問(内容・頻度)の評価を20%とする。 (2)ショートレポート:40% (3)期末レポート:30% 全てレポートは、翌週あるいは翌週以降の授業用パワーポイントにおいてフィードバックする。全ての学生のコメントを網羅する形で作成し、学生間および教員と学生間の意見交換を行う。 全てのレポートは提出期限内にOh-o!Meijiシステムにアップロードするものとし、期限後の提出はいかなる形でも受け取らない。 出席については、2回の遅刻を1回の欠席として扱い、合計4回以上の欠席は評価の対象としない。 |
学生とのコミュニケーション
学生とのコミュニケーション方法 | 口頭による質疑応答、Zoomチャット機能、ブレイクアウト・セッション、個人メール、週二回(火曜日昼休憩、木曜日昼休憩~3時限)のオフィスアワー |
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工夫や苦労したこと
工夫した点 | 可能な限り多くのコミュニケーション機会を提供した。 ブレイクアウト・セッションでは可能な限り顔出しで参加するよう促した。 積極的な学生参加を促すため、チャット機能を頻繁に利用した。 パワーポイントを多くして理解促進に努めた。 |
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苦労した点 | 大学の方針として顔出しを強制しないとしたことで、学生の反応が掴みにくかった。 コミュニケーション促進や授業参加の確認などを目的としたチャット機能をどの程度頻繁にすべきか悩んだ。 |
失敗した点 | 初回授業で説明したショートレポートの提出期限について、その説明の時間を逸脱した設定をしたことがあり、期限ぎりぎりで提出する傾向の一部の学生が設定時間を超えてしまい、未提出となったとのクレームがあった。 |
アイデア | 顔出しを必須として欲しい。バーチャル対面であっても氏名しか表示されない画面に向かって行う講義は味気ない。学生の反応を顔の表情や態度で感じることができるのは重要なことと考える。 自宅ではNURO光を使用しており、動画配信でも問題なかったが、学内で他の授業のために動画配信を試みたが反応が鈍く、通信環境が不十分だと感じたので、今以上の通信環境を整備して欲しい。 学内でリアルタイムオンライン授業を履修する学生は、ラーニングラウンジ、クロスフィールドなどで受講していると思われるが、周囲の学生などに配慮して発言を遠慮するなどの状況があった。また周りの音が気になって授業に集中できないなどの弊害もあり、学生が授業に集中できる空間を整備してもらえると有難い。 |