オンライン/メディア授業
事例紹介WEBサイト

授業事例

オンデマンド型 × 講義理工学部 機械要素設計
石田 祥子 先生

授業概要・オンラインの活用状況

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14

オンデマンド

講義の特色
  • メディア授業科目
  • 機械要素の構造や機械が動く仕組みを事前収録しておき、解説動画の中に取り入れた。
  • オンデマンド解説動画は期末試験までいつでも視聴可能とし、繰り返し学習するよう指導した。
  • 授業スライド資料は極力配布せず、履修者自身が教科書やノートへ書き取るように指示し、学習の履歴を残させた。
開講期間 2022年度秋学期
配当年次 学部2年生
開講地区 生田キャンパス
履修人数 142名
使用言語 日本語
到達目標 本講義の到達目標は、機械が機械として機能するために基本的かつ主要な機械要素について学び、工学的・力学的な考えに基づいて機械要素を設計する能力を習得することである。

オンラインを活用した授業方法・内容

オンデマンド形式

作成ツール Powerpoint(資料作成)、カメラ(事前動画・画像撮影)、Zoom(解説動画収録)、Shotcut(動画編集)
動画の平均時間 約30分
内容 教科書に沿って機械要素について解説する。履修者は解説動画を見ながら、教科書にメモをしノートをとり、例題に取り組む。各回授業の最後に課題が出題され、期日までにレポートをOh-o!Meijiから提出する。

予復習の指示、成績評価の方法

予習 本科目では、力学的観点から機械要素を設計するため、以下の項目に関して事前に予習・復習するよう指示した。
1.軸のねじり(材料力学)
2.はりの曲げ(材料力学)
3.多軸応力(材料力学)
4.固有振動数(機械力学)
復習 各回授業の最後に課題が出題されるため、課題に取り組むことが授業内容の理解(復習)につながっている。オンデマンド解説動画は期末試験までいつでも視聴可能とし、繰り返し学習するよう指導した。
成績評価 課題レポート30%、期末試験70%

学生とのコミュニケーション

学生とのコミュニケーション方法 履修者の利便性のため、Oh-o!Meiji内のディスカッション機能を用いていつでも質問できるようにし、回答は全履修者に共有した。

オフィスアワーを設定し、対面での質問を希望する履修者にも対応した。

工夫や苦労したこと

工夫した点 機械要素の構造や機械が動く仕組みを事前収録しておき、解説動画の中に取り入れた。動画やPowerpointのアニメーション機能を効果的に用いることで、履修者が集中しやすいコンテンツ制作を心掛けた。

授業スライド資料は極力配布せず、履修者自身が教科書やノートへ書き取るように指示し、学習の履歴を残させた。

課題については提出締切後に総評をOh-o!Meijiにアップし、フィードバックを行った。設計の特質上、答えは1つではなく、多角的な視点で考えさせる回答を心掛けた。
苦労した点 対面授業では機械要素の実物を見せながら解説できるが、オンデマンド動画ではそれらを事前収録して補ったため、準備に多大な時間を要した。
アイデア オンデマンド動画は繰り返し復習できることから、意欲のある履修生にとっては学習の積み重ねと学問の習得に結びついた。一方で、毎週決められた時間に規則正しく履修することが苦手な履修生も一定数おり、主体的に学習する意欲を高める取り組みが課題である。
改善した点 多くの科目で対面授業が復活したことから、2022年度はオンデマンド動画の公開時刻を3時間早めた。これにより受講場所や受講時間に選択肢がうまれ、早起きして受講し、ラッシュアワーを避けて登校する等、履修生への配慮ができた。

授業に関連のある画像

授業スライドの例。事前収録動画やPowerpointのアニメーション機能を効果的に用いた。
課題の例。各回授業の最後に課題を出題した。課題に取り組むことが授業内容の理解(復習)につながった。
Oh-o!Meijiでの課題のフィードバック。答えを1つ提示するのではなく、多角的な視点で考えさせる回答を心掛けた。
Oh-o!Meijiディスカッション機能での質問対応。回答は全履修者に共有した。対面での質問を希望する履修者にはオフィスアワーに対応した。

授業に関連のある動画

「第5章 軸受・案内要素」授業動画から抜粋。事前収録した軸受や回転機械の動画を用いた。

「第5章 軸受・案内要素」授業動画から抜粋。例題を一緒に考えることで、工学的・力学的な考えに基づいて軸受を選定する手順を解説した。参考資料:機械設計(吉本、下田、野口、岩附、清水による共著。オーム社出版)、日本精工株式会社転がり軸受カタログ