オンライン/メディア授業
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授業事例

オンデマンド型 × 講義経営学部 ビジネス・エコノミックスB
三上 真寛 先生

授業概要・オンラインの活用状況

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オンデマンド

講義の特色
  • メディア授業科目
  • 授業動画では、スライドに手書きの書き込みを加えながら解説したり、作業・演習問題を設けたりすることによって、学生の集中力や能動的に取り組む姿勢を引き出し、動画から配付資料以上の理解が得られるように工夫している。
  • クイズ形式の事前課題の回答分布を学生自身で閲覧できるようにしたり、寄せられた質問をQ&A集として共有したりすることによって、オンデマンド型の授業であっても学生が他の学生の様子や自分と異なる考えに気づくことのできる機会を設けている。
  • オンデマンド形式の授業であるが、科目の性質上、現在の社会状況を伝えることが肝要であるため、できる限り最新の情報・統計データをもとに動画を作成し、授業内容に臨場感を持たせている。
開講期間 2022年度秋学期
配当年次 学部3~4年生
開講地区 駿河台キャンパス
履修人数 300名
使用言語 日本語
到達目標 (1)マクロ経済状況の把握のために必要な、マクロ経済学の概念と理論を正確に理解する。
(2)マクロ経済学のモデルに基づいて、現在の日本のマクロ経済状況およびマクロ経済政策を理解する。
(3)政府等が提供している経済統計を用いて、自らの力でマクロ経済状況を説明できるようになる。

オンラインを活用した授業方法・内容

オンデマンド形式

作成ツール PowerPointのスライドをもとにReadyStream Producer/Studioを使用して制作したところ、再生時に「サムネイル目次」を利用して項目ごとに頭出しができるため、学生に好評でした。新規の音声収録による動画制作にはReadyStream Producer、収録後のアニメーション・板書の追加・タイミング修正にはReadyStream Studio、音声の編集にはAdobe Auditionを使っています。
動画の平均時間 平均45分
①12分 ②11分 ③11分 ④11分 ※内容の切れ目で分割するため、3部構成や5部構成の回もあります。
内容 授業の配付資料(レジュメ)は学期始めに一括でアップロードし、授業前にクイズ形式の課題を課しています。授業動画では、スライドと音声に手書きの書き込みを加えながら進行し、時折、一時停止して作業・演習問題に取り組む箇所を設けています。視聴後、Oh-o!Meijiアンケート機能から授業の理解度を確認するための課題に回答させ、質問はMicrosoft Formsで受け付けTeamsを活用して回答しています。次の授業日の前日にQ&A集をアップロードしています。

予復習の指示、成績評価の方法

予習 授業内容に関心を持ってもらうためクイズ形式の課題を課し、可能ならば事前に資料に目を通して演習問題を解いてみるように、また、予習か復習のいずれかで教科書の該当箇所を読むように指示しています。
復習 授業資料とQ&A集(次の授業日の前日に掲出)を用いて復習するように、また、予習か復習のいずれかで教科書の該当箇所を読むように指示しています。
成績評価 毎回のウェブ上の課題:20%、期末のオンライン試験:80%

学生とのコミュニケーション

学生とのコミュニケーション方法 ・Oh-o!Meiji内アンケート機能
・Oh-o!Meiji内リンクからMicrosoft Formsで質問受付
すべての学生が提出する理解度確認の課題には、Oh-o!Meijiアンケート機能を使っています。他方、すべての学生が提出するわけではない質問・意見・相談等については、逐次的な対応がしやすいようにOh-o!Meiji内のリンクからMicrosoft Formsで受け付けTeamsを活用して回答しています。

工夫や苦労したこと

工夫した点 ・配付資料(レジュメ)を学期始めに一括でアップロードし、学生が事前の印刷や予習をしやすいようにしました。
・授業の進め方や動画の視聴方法について、シラバスの補足よりも詳細な説明をクラスウェブに掲載しました。
・初回授業時にアンケートをとり、履修者の事前知識や受講環境等を把握しました。
・授業動画について、①一括視聴用の動画(40~50分)、②分割視聴用の動画(10~20分×3~5本)、の2種類を用意し、学生が選んで視聴できるようにしました。
・授業動画について、スライドに手書きの書き込みを加えながら解説したり、作業・演習問題に取り組む箇所を設けたりすることで、動画を視聴する学生が集中して主体的に取り組めるように、配付資料以上の理解を得られるようにしました。
・授業動画について、ReadyStream Producer/Studioで制作し「目次設定」を細かく行うことで、学生の視聴時に「サムネイル目次」を利用した項目ごとの視聴・ジャンプができるようにしました。
・Oh-o!Meijiアンケート機能で行うクイズ形式の事前課題の回答分布を学生自身で閲覧できるようにし、他の学生の様子、自分と異なる考えに気づけるきっかけとしました。
・学生から寄せられた質問を過去の授業でよくあった質問と合わせてQ&A集として配布し、学生が潜在的な疑問点を解消できるようにしました。
・科目の性質上、現在の社会状況を伝えることが肝要であるため、できる限り最新の情報・統計データをもとに動画を作成し、授業内容に臨場感が感じられるようにしました。
苦労した点 ・当初は授業動画に環境音が入り込まないように、なおかつ、言い間違えがないように収録・編集することに大変苦労しました。(現在は音声のみを収録・編集した後、スライドや書き込みと合わせて動画に仕上げるようにして対応しています。)
・当初はOh-o!Meijiのディスカッション機能やアンケート機能で学生の質問・意見・相談等を受け付けていたため、頻繁にログインして内容を確認する必要があり、大変でした。(現在はMicrosoft Formsで設けた質問・相談窓口をPowerAutomateでTeamsと連動させ、学生から問い合わせがあると教員のTeams画面に自動で通知、回答を入力すると自動で学生宛にメール送信されるようにして対応しています。)
失敗した点 ・ReadyStream Producer/Studioは、動画のカットや分割はできても挿入や結合ができないため、当初は何テイクも収録した後にまとめて編集していたところ、編集漏れが残ってしまったことがありました。
・当初はOh-o!Meijiのディスカッション機能やアンケート機能で学生の質問・意見・相談等を受け付けていたため、ディスカッション機能に寄せられた質問に気づかなかったり、アンケート機能の設問回答に混ざっていた質問を見落としたりして、学生への返答が遅れてしまったことがありました。
アイデア ・教室での授業をそのまま再現しようとすると動画では冗長に感じられる部分が多く、重複や淀みのない簡潔な説明、小まめな編集作業が不可欠であると感じました。教室での授業とは全くの別物であると考えた方が、オンデマンド型のメディア授業の利点を引き出せるのではないでしょうか。
改善した点 ・メディア授業化に伴い、各回授業内容の見直しを行って改善を図りました。
・各回授業内容と教科書との対応関係が分かるよう、授業資料・動画において明示するようにしました。
・Oh-o!Meiji小テスト機能の導入に伴い、期末に行うオンライン試験の内容や受験方法の案内を改めました。

授業に関連のある画像

スライドに手書きで書き込みを加えながら解説を行っています。説明箇所が明確に伝わりやすくなるだけでなく、学生がメモをとるようになるため、動画の内容に集中しやすくなります。
動画を一時停止して作業・演習問題に取り組む箇所を設けています。学生が終始受け身で動画を視聴してしまうことを防ぎ、主体的に理解しようとする姿勢を引き出せます。
ReadyStream Producer/Studioで付けることのできる下部サムネイル目次。スライドのイメージを見ながら前後のスライドにジャンプして再生できるため、学生が視聴・復習しやすくなります。
ReadyStream Producer/Studioで付けることのできる右側サムネイル目次。見出しを見ながら特定のスライドにジャンプして再生できるため、学生が視聴・復習しやすくなります。
質問・意見・相談等への回答画面。 Microsoft FormsとTeamsをPowerAutomateで連動させると、学生がフォームに入力した問い合わせを教員のTeams画面に自動で通知、回答を入力すると自動で学生宛にメール送信されるようにすることができます。