授業事例
対面/オンデマンド併用型 × 講義、実習農学部 食料農業社会学
片野 洋平 先生
授業概要・オンラインの活用状況
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対面/オンデマンド併用
講義の特色 |
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開講期間 | 2022年度春学期 |
配当年次 | 2年生 |
開講地区 | 生田キャンパス |
履修人数 | 80名 |
使用言語 | 日本語 |
到達目標 | 本講義では、食や農を支える地域の課題を私たち国民全体が抱える重要な社会的問題としてとらえ、各人が放置資産の問題を社会科学的に分析し、理解し、対策案を思考する能力を獲得することを目指す。 |
オンライン授業としての特長 |
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オンラインを活用した授業方法・内容
オンデマンド形式
作成ツール | Zoom |
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動画の平均時間 | 90分 |
予復習の指示、成績評価の方法
復習 | 授業の内容を理解するために、PPT原稿の復習、およびPPT原稿を起こした文字原稿の復習をするように伝えている。 |
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成績評価 | 授業後のコメント(20%)、期末試験(80%)で評価 |
学生とのコミュニケーション
学生とのコミュニケーション方法 | Oh-o!Meiji内のアンケートでディスカッションを行っている。授業人数が多い場合、ディスカッション機能は全体のコメントを読むスピードが遅くなる。アンケートのほうが、すべてのコメントをすばやく読むことができる上にフィードバックを行うことができるので、この授業ではアンケートを使ってディスカッションを行った。 |
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工夫や苦労したこと
工夫した点 | 授業の後に各自がOh-o!Meijiを通じてコメントを書くことになっている。そのコメントに対して、次回の授業冒頭で30分程度時間を割き、教員からフィードバックするようにしている。普段発言できない学生でも、興味深い質問やコメントをすることが多い。コロナ下の最大の収穫は、周囲の目を気にして発言できない学生の声を、コメントを通じて拾うことができるようになったことだと考えている。こうした声に対して、可能な限り反応していたので、授業はコロナ以前よりも学生教員間の相互交流は増えたと考えている。それは非常に良い点であったと考えている。 |
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苦労した点 | パソコン上で多くの作業をすることから、座ってマイクを使い授業を行うことになった。またマスクは常時つけたままマイクを用いて授業を行った。この点において、対面で授業を聞いている学生さんにとっては身振り手振りや声の大きさなど教員の動きから、授業の理解をする手段が失われてしまった。これを克服するために、PPTの中身において強調点などを色などで示したつもりである。しかし、この試みがどこまで成功したかはわからない。 |
失敗した点 | マイクをしたまま授業を行うと、しばしば息切れした。夏が近づくにつれ体力的な厳しさを感じた。 |
アイデア | コロナ状況における大学教育の変化は、大学授業が変わった大転換の時期として位置づけられると思う。良い点としては、発言が苦手な日本人学生がオンラインであれば発言しやすいという状況をうまく利用して、学生教員間の相互交流が高まったことである。また、学生さんにとっては、動画の再生スピードを調整するなどして、理解の程度に合わせて授業を受講できるので、一人一人の学生さんのニーズにこたえる授業が展開できたのではないかと思う。悪い点としては、受講者の態度から理解度や熱量を読み取れないことである。通常教員は授業の中で生じる笑い、うなずき、居眠り、メモを取る様子などから、学生さんの授業に対する反応をみて、それに合わせて授業にメリハリをつける。しかし、メディア授業では、こうした試みができない。メディア授業を行って分かったのは、言語外のコミュニケーションがもつ意義は、意外と大きいということであった。個々の学生さんの反応をメディア授業の中でどう取り入れるかが今後の課題となる。こうした反応を得るためには、授業中における個々の学生さんの「気持ち」を知らせる機能を授業中に多用してもらうことなどが考えられる。 |