オンライン/メディア授業
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授業事例

リアルタイム型 × 語学留学生・国際連携科目 日本語2-2(総合)
山森 理恵 先生

授業概要・オンラインの活用状況

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リアルタイム

講義の特色
  • グループワーク形式を含む授業
  • 複数キャンパスから学生が受講する授業
  • メディア授業科目
開講期間 2022年度春学期
配当年次 1~4年生
開講地区 駿河台キャンパス
履修人数 5名
使用言語 日本語
到達目標 留学生を対象とした日本語の授業であるため、到達目標は日本語で次のことができるようになることであった。1.ゆっくりした会話を聞いてわかる。また、短い発表や会話ができる。2.短い文で書かれた手紙、日記、物語などを読むことができる。3.100字程度の短く簡単な文が書ける。4.日本語の初級前半の語彙や文法を習得する。
オンライン授業としての特長
  • 【クラス全体での共有】学期中に何度かpadlet(オンライン掲示板アプリ)を利用して話や作文の共有を行った。オンラインクラスでは、ペアや小さいグループになってブレイクアウトルームに分かれたほうが話しやすいが、そうすると、ほかのペアやグループの様子が全く見えなくなってしまう。padletを利用して、話す内容や作文を共有することで、ペアやグループでいっしょにならなかった人も含め、クラス全体で共有ができ、また、写真も添付することで、イメージも伝えやすくなった。日本語会話や日本語での作文に取り組む意欲の向上にもつながった。
  • 【日本人学生と話す機会の確保】自国から受講している学生や、ふだん日本人学生とあまり話す機会のない学生もいたため、学部生のボランティアを招いた「会話セッション」を学期中に2回行った。直近の学習内容が生かせるようなタスクを設定し、ペアやグループで話してもらった。その際、padletを利用し、会話や作文の内容を全体で共有した。
  • 【少人数クラスの利点を生かす】少人数クラスである特定を生かして、授業のはじめに全員に声掛けを行い、一人一人声を出して一言話す機会を設けた。また、少人数クラスならではであるが、全員マイクオンで元気よく声を出してもらって、単語や文のリピートをいっしょに行った。

オンラインを活用した授業方法・内容

リアルタイム形式

使用ツール Zoom、Oh-o!Meiji、OneDrive、padlet
ツール活用方法 ●Zoom:リアルタイム授業の実施に使用●Oh-o!Meiji:宿題の提出・フィードバック、クイズ・テストの実施、クラス全体へのお知らせに利用●OneDrive:到達目標、自己評価シートの教員との共有●Padlet:会話や作文の内容のクラス全体での共有
内容 教科書に沿って、文法や語彙、漢字の学習を進めながら、学習した内容を生かして話したり、書いたりする機会をたびたび設けた。

予復習の指示、成績評価の方法

予習 教科書に出てくる未習語彙の意味確認、教科書の説明の事前確認。 
復習 ワークブックの学習箇所をやる、教科書の音声を繰り返し聞く。
成績評価 中間・期末テスト60%、平常点(クイズ、宿題、クラスの参加度等)40%

学生とのコミュニケーション

学生とのコミュニケーション方法 Zoom、Oh-o!Meiji、Eメール

工夫や苦労したこと

工夫した点 学生自身が日本語で、自分で伝えたいことを伝え、理解したいことを理解できるようになることが授業の大切な目的であるため、練習をして終わるのではなく、興味を持って実際に聞いたり話したりしたくなるような話題の提供をできるだけ毎回心掛けた。
苦労した点 学部生にクラスにボランティアとして参加してもらう「会話セッション」のときに、クラスの留学生が話を聞いて「わかった!」という達成感を感じてほしいと考えた。そのため、初めて参加する学部生でも理解しやすい日本語で話してもらえるように、事前に答え方の例や説明の例を提示した。
アイデア オンラインでは対面授業のように同じ空間に集まることはできないが、リアルタイム授業の場合、zoomのチャット機能や、共有できるOneDriveやpadlet等のツールを利用して、気持ちや考え、意見を伝えあう機会を設けることができる。そのようにして、学生間のつながりや、クラスの一体感を作り出す。
改善した点 学期開始時と比べ、受講する学生の日本語力はどんどん伸びていったが、学生自身は常にうまく話せない、わからないと感じているようだった。そのため、学期途中から、これまでの学習を振り返る、学期開始時のことを思い出す、その頃書いたものをもう一度見るなどの機会を設け、自分の達成度を実感してもらうようにした。

授業に関連のある画像

会話セッションの際の指示画面の一部
会話セッションの共有画面(トピック「私の国のお土産」について、学部生ボランティアも共有)