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授業事例

対面/リアルタイム/オンデマンド併用型 × 講義文学部 異文化理解Ⅰ
山田 亨 先生

授業概要・オンラインの活用状況

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対面/リアルタイム/オンデマンド併用型

講義の特色
  • 講義が中心
  • 海外大学・本学海外拠点等と連携した授業
  • 複数キャンパスから学生が受講する授業
  • 授業内使用の資料「映像」
  • メディア授業科目
開講期間 2022年度春学期
配当年次 3~4年生
開講地区 駿河台キャンパス
履修人数 77名
使用言語 日本語/英語併用
到達目標 By reviewing ethnographic literature, we will explore how social scientists analyze globalization. Students are expected to critically analyze how a culture is intertwined with and dependent on other cultures. Using Anglophone regions and cultures as our foci, students will learn the effective ways to communicate in English and the knowledge to teach language and communication courses in middle and high school curriculum. Through readings, lectures, and class discussion students will acquire knowledge to analyze intercultural relations.
オンライン授業としての特長
  • 【遠隔・在宅等の学生への配慮】2022年3月の日本政府による突然の入国制度の変更を受け、学期はじめの4月の履修予定の段階で日本への入国時期が未定の学生の履修が予想されたこともあり、いつ入国できてもスムーズに切り替えられるように、教室での対面授業とリアルタイム配信に加え、時差や通信量への対応として録画配信も行った。そのため、対面・リアルタイムで参加しても録画で参加しても同等の成績評価を出せる課題設定を心がけた。
  • 【協定校との連携授業】ZoomとGoogle Classroomを使い、カリフォルニア州立大学ドミンゲス・ヒルズ校との同時連携授業を行っている。刑事司法(Criminal Justice)のなかでも、日本とアメリカおける警察における防犯の取組みに焦点を当てそれぞれの国における公権力と人種・民族問題について、刑事司法と人類学からの講義を基に、学生同士によるディスカッション、そして、教員を含めた授業全体のディスカッションを行っている。学生同士によるディスカッションは、授業の内容を学生たちがそれぞれの置かれている国や地域で経験している生きた声や視点を交換できる貴重な機会であるが、これまでは派遣・受入といった実際に渡航を伴う留学でしか経験できなかった。オンライン授業はこの距離のハードルを下げるだけでなく、授業をより生きたものにしてくれる。
  • 【ハイフレックスになってよかったと思うポイント】和泉・駿河台・中野・生田、そして、協定校とキャンパスを跨いで授業ができること。また、対面での教室では他の学生の目を気にして質問やコメントを躊躇してそうな学生が多かったところ、Zoomのプライベート・コメント機能を使うことで積極的に授業参加する学生が増えたこと。・・・実は対面で教室にいても、Zoomにつなげてテキストでコメントや質問をくれる学生が出てきたことは驚きの発見。
  • 【留意した点】国内外において、学生それぞれが置かれているネット環境が異なることから、第1・2週の授業でネット環境に関するアンケートを実施することで、なるだけ学生にとって平等になるような授業教材や課題の調整を行っている。特に、国によってインターネットのアクセス環境が異なることもあり、VPNの設定を含めた環境設定の説明・指導を行っている。

オンラインを活用した授業方法・内容

リアルタイム形式

使用ツール Zoom、Google Drive、Oh-o! Meijiのアンケートにあるコメント機能
ツール活用方法 Zoomは教室からハイフレックス配信をし、ZoomとOh-o! Meijiのアンケートのコメント機能を重宝している。Google Driveは協定校など、学外との連携授業の時に予習や授業中の資料の共有のために活用している。
内容 ハイフレックス配信授業なので、対面とオンライン参加学生への対応は分け隔てなく対応している。

オンデマンド形式

作成ツール Zoomの録画機能、Google Drive、Oh-o! Meijiのアンケートにあるコメント機能
動画の平均時間 ハイフレックス型のため対面授業と同じ。動画は対面・リアルタイム授業日から1週間公開している。
内容 オンデマンド参加の学生には、Oh-o! Meijiのアンケートのコメント機能やメールで、質問・コメントを受けている。対面・リアルタイムの学生の回答に対して、返答にタイムラグが生じてしまう。

予復習の指示、成績評価の方法

予習 毎週指定しているリーディングを読み、その内容に沿ったコメント・質問を授業中に行うことを課題としている。
復習 予習重視のため、復習は特に指定していない。
成績評価 In-class participation (20%)、Discussion (30%)、Term-papers (50%)

学生とのコミュニケーション

学生とのコミュニケーション方法 ●Oh-o!Meiji内のアンケートのコメント機能 ●Zoomのチャット機能 ●Zoomのブレイクアウト機能 ●メール ●ハイフレックスオフィスアワー(対面・Zoom)

工夫や苦労したこと

工夫した点 オンラインで授業開始まで待ってもらっている際に静かなのも味気ないので、ミキサーにつないで音楽をかけている。しかし、再生している音楽の著作権の関係で授業をYouTubeなどを使って一般公開することは控えている。居住地や異なるネット環境にいる学生に対して、なるだけ平等になるような授業教材や課題の調整を行っていること。
苦労した点 対面授業の時は学生の顔を覚えて名前を覚えるのに苦労し、オンライン授業の場合は名前を覚えて顔を覚えるのに苦労する。それぞれのスケジュールに合わせ、週ごとに教室とオンラインを選んで参加してくれる学生との交流もなかなか楽しいです。
失敗した点 授業開始時に録画を始めるのを忘れてしまい、数分間話してから録画を開始しまた同じ内容を話さなければいけなくなること。スライドをZoom上で画面共有していると思ったらしておらず、チャット機能等で学生に指摘された後に再度説明しなおしになること。対面教室内でZoomを見ている学生が教壇まで来てくれて「先生!画面共有されてないです!」と教えてくれたこともあった。
アイデア 図書館などのデジタルジャーナルやデジタルビデオ教材が増えてくれると、もう少し授業がやりやすくなる感じもしています。
改善した点 正式に協定校の開講授業と連携したのは今学期が初めてでした。秋学期は「海外現地研修」の授業でカリフォルニア州立大学ドミンゲス・ヒルズ校とオンライン連携授業と、現地に渡航する対面を組み合わせた連携授業をします。

授業に関連のある画像

授業の様子